良いマジックをたくさん観たい、それが根本的な欲望です。
そのために自分が良い演者になるという選択肢もあるのでしょうけれど、アルバイト的に演者を体験させていただいた実感として、オレにはその資質は少ないし、なにより演者としての責任を背負うだけの覚悟が持てません。
トリックの良いクリエーターになるという選択肢は、資質がさらにないのでこれもダメだと思います。良い出資者というのも、金がないのでさらにぜんぜんダメです。
であればせめて良い観客になりたいと思うのです。
良い観客とは何か。それは良いマジックをたくさん観れる環境作りに、なるべく貢献できる観客だとオレは考えます。
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2006年06月20日
良い観客になりたい。
手品三昧の週末 + ポンポンズと歩む道。
日曜日は土曜日とは別の若い友人と手品の話をした後、JCMAに行ってマニアックな手品を見せてもらったあと、マジック好きな人々とプロマジシャンの方と喫茶店に行って「クロースアップマジックでしかできない表現とはなにか」とかの青臭い話をした後、プロマジシャンの方とさっきとは別のマジック好きな人々と「マジシャンは紙を一万円札に変えたら、その場の勘定を持つべきだ」とかの手品にかこつけたダメ人間な話をした後、Sさんと人々を暗黒面に陥れる手品を作る計画について話し合いました。
ちなみに両日とも移動中の電車の中では、手品の小道具作りであるところの編物をしていました。
手品三昧だな。
日曜日にご一緒してくださったプロマジシャンの方は、現場でマジックを演じることでしか得られないであろうノウハウや考え方を、オレのようなアマチュアのただの手品好きにもたくさん教えてくださる方で、とても有難くお付き合いさせていただいているのです。
現在懸案中の手順「ポンポンズ -トミーワンダーのツーカップルーチンをどうやって演じるのか-」についてご意見をうかがったところ、優しくアドバイスしていただきました。自分なりに意訳して解釈すると「現段階では確かに"死んでしまえ"だけど、その方向に脈がないとは言い切れない気がする」という感じ。
正直、まだポンポンズを実感できていないのです。だからポンポンズへの愛情も育まれず、したがって観ていただく方にもそれが伝わらない、と。
まずはより実感できるために、彼らのイメージキャラクターを決めるか。
えーっと・・・・とりあえず5年前の滝沢さんと今井さんあたりにしようかしら。で、ポスターを買ってきて天井に貼って二人を見つめながらベッドに入るの!キャ★
・・・いや、イタイ人ではありませんよ?あくまでも手品の練習です。誤解なきよう。
2006年06月17日
親指でグイッと指し示せ!
キメポーズがちょっと不思議ちゃんだったり、改めが必要以上に多かったり、お客さんの認識を超えるほど不思議な事が起こりまくるのは、まぁそういうスタイルだからね、と思って見ていればよいのだと思います。
でも内ポケットを親指でグイっと指し示して、おもむろに手をつっこんでゴソゴソしたあげく、小さい道具(ゆびぬきとか)をちんまりと取り出してくるのは、どーもいけない。
なんか最初のオレ様なポーズと、その後のちんまり具合と、さらにそれを意に介していない演者の織り成すミスマッチ具合が笑っちゃうのよね。
だれか学生マジックの形式化した所作を使ってコメディマジックとかしてくんないかしら。
身内にしか面白さがわからない芸になりそうだけど・・・
2006年06月10日
この人でなし!…でも愛しているの。
最近気付いたのですが、人のようであって人でないものに心が惹かれます。
具体的にはマペットとか(セサミストリート、Muppets Tonight!)



「明らかに人間でないのに、人間以上に人間らしい」というのが萌えらしいです。なので着ぐるみ系には心が動きません。「だってやっぱり人間じゃん?」ってところが萌えを外しているようです。
2006年06月07日
ではこうすればよかったのか。
もう一度「うたばん」というTV番組でのムッシュピエールさんの、石橋さんにツッコミを入れられて立ち往生してしまった演目について。
日記を書いてからもどうすればよかったのかを考えていたのですが、反省点としては3点ほどあるのではないかと思いました。
- 1.お客さんとの関係ができていないときにサカートリック+いつの間にそんなところに系の騙された感が強い演技は望ましくない。
- 「これがあなたのカード・・・じゃないですね。目をみればわかります。」というセリフはお客さんが本当にウソをついたときの対処に困る。
- カードを示して「このカードですね?」のように はい/いいえ で答えられる形式はウソをつきやすい質問の仕方かもしれない。
2006年06月06日
良い「和妻」を見てみたい。
SmaSTATION-5という番組の中では幸四郎さんの歌舞伎のステージをごく一部ずつ、長くて十秒とかそのくらいだけ映されていたのです。もちろんどんな役なのか話なのかもわからないんだけど、とにかくカッコイイ。色使いなどの美術も、姿勢も動きもとてもきれい。
歌舞伎が見たくなりました。
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2006年06月05日
ではどうすればよかったか。
で、考えるべきは「ではどうすればよかったか」です。
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2006年06月04日
5分間。
例によってなにかマジックしたいなぁと思うのですが、今回は1人5分間という時間制限付きなのです。
1演目で見せるには長く、2演目やると納まらない雰囲気。それにせっかくなので衣装やらBGMやらもつけてやりたいなぁと思うのですが、そうすると見慣れていない人を想定した内容にするか、マニアだけがニヤニヤする内容にするかでもちょっと微妙な雰囲気があるし。
こうやってグダグダ考えている時間が楽しいといえば楽しいんですけどね。
そして「同じ演目をやる人は演技順を離すように工夫します」という主催者のニクい配慮もあるので、事前に演目を申請せねばなりません。
とりあえずみんながやりそうな「びっくりスイッチ」が他の人とかぶらないか、その一点だけが心配です。
2006年06月01日
お話にひき込まれてしまいました。
香取慎吾さんのSmaSTATION-5というTV番組の、歌舞伎役者 松本幸四郎さんがトークゲストとして出演していた回を見ました。歌舞伎が見たくなったりしたのはまた書くとして、幸四郎さんのお話にひき込まれてしまいました。
一種の即興芝居になっているように思えたんです。
幸四郎さんの半生を紹介する的な内容だったので、あの時この人がこういったとか、実はこんなことがあった、と幸四郎さんがお話しします。幸四郎さんは椅子に座ったままで身振り手振りを交えてお話ししているのですが、なんだかそれぞれのシーンが見えてくるような気がするんです。
「ある芝居をしていたとき、客席最前列のお客さんがハンドバッグからハンカチを取り出して目頭をきゅっと押さえてくださった。そうしたら・・・」という幸四郎さんの説明を聞いていると、上品にドレスを着た初老のご婦人が舞台から目を離すまいとしながら、慣れた手つきで真っ白なハンカチを取り出しているのが見えるような気になってきちゃうんです。
「イギリスの公演では、タクシーの運転手さんがこう言ったんだ・・・」と言えば、声色を変えているわけでもないのに運転手さんが運転しながら話しかけてきているように思いました。
あぁここまでできるものなのだ、と思いました。
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