今回のスウィッチの個人的なキーワードは「愛」でした。
まずは、マジックに対して愛をあふれさせている人をたくさん見ました。いつものメンバーがいつものようにマジック愛をほとばしらせているのを見るのも楽しいですが、新しくお会いできた人のマジック愛を見るのもまた楽しいです。
特にシュンスケ君のマジック愛のほとばしりっぷりには、今後も注目していきたい感じです。前回のレポートを拝見すると面白そうな演技を披露したとのことだったので、二次会で無理を言って見せてもらい、その後やや強引に「第2回(?)マジックセッション分科会」を勝手に開催してしまいました。
ニ次会では、友人を思いやる愛にうたれました。本名も知らず数ヶ月に一度しか会わないような友人の、立ち向かっている困難や病を想い、具体的に何もしてあげられないことを悲しんで涙を流せる彼女の心の美しさにだいぶ感動してしまい、こちらまでウルウルしてしまいました。
二次会会場の片隅で2人してウルウルしていたので、後から「こりんさんが守護霊の話をして、壺を売ったりして金をまきあげているのかと思った」とか言われましたが、そういった状況だったので誤解なきようあしからずご了承ください。
そして残念なことにニ次会ではマジックへの愛情の欠如を感じるベテランの方の演技も目にしてしまい、色々考えさせられてしまいました。
その演技はトリックもパフォーマンスもだいぶ高度なのだと理解はできるのですが、第一印象から演技を見終わった後まで一貫してネガティブな印象を感じてしまったのです。その演技からはマジックを自身の優位性の誇示に使おうとする姿勢が強く感じられ、それがマジックに対する愛情の欠如を連想させてオレは好感を持てなかったようです。
この感じ方はオレの特殊な感じ方かもしれませんが、それでもトリックや演技をいくら高度にしても、それ以外の何かによって演技全体の印象を大きく損ねる場合があり得る、ということを体感できて良かったと思います。
人前で演技をさせてもらえるときには、あの演技を思い出して、オレが持つトリック以外の何かが演技全体の印象を損ねてしまいはしないか、よく考えなくてはいけないな、と思いました。