2006年09月09日

拍手とフラリッシュ。

わりと最近作った手順の中に「運動会」というのがあります。一部の方には修行の場や、ファイナルスウィッチの発表会でご覧いただきました。

「お客さんが気持ちよく拍手できる手順」をテーマにして作った手順でした。手順を作っていく過程では、問題意識と周囲の先輩方のアドバイスとして以下のようなやりとりがありました。
・マジックを見終わった後にどう反応してよいかわからないような方がいる。
・それは演者が何を感じて欲しくて、どう反応して欲しいかをきちんと伝えていないからだ。
・不思議なことを見るのって、イライラするかもしれないけど、楽しいことでもあるよね、って思って欲しい。
・そう思ってもらう手段のひとつとして「お客さんに拍手をしてもらう」というのもありうる。
・拍手をすること自体が、楽しいことでもあるし。

この経緯自体は、望ましくはないかもしれないけれど、大間違いというほどではないと思っています。

ただ「拍手してもらう」ための手段として、今はセリフとして「拍手をしてください」とお客さんにお願いしているんです。作ったときは「仕方ないか」と思ってましたが、やっぱりそれは如何なものか、と思うわけです。

だって粋じゃないよね。

お客さんの立場として、すご〜い!と思っていても、なんとなくまわりも黙っているからどう反応してよいかわからない、ということはあると思うんです。そのときに、ちょっと背中を押してあげる感じで「拍手しても、いいんですよ?」というメッセージを出すのは、望ましいことだと思います。それはお客さんへのサービスになり得ます。

でも、すご〜い!ともなんとも思っていないときに「拍手してもいいんですよ」「拍手してください」とか言われても、「なんでアンタを良い気分にさせてやんなきゃいけないの?」「アタシがサービスしてもらう立場じゃなかったの?」って感じで、白けちゃうと思うんですよね。というか、オレはそう感じます。

他の芸能を考えると、音楽だったら楽器の早弾きとか、落語だったら早口言葉とか、ダンスだったらものすごい身体のコントロールとか、そういう「本来見せたいものとは微妙に違うけど、わかりやすく すご〜い!と思えるもの」を取り入れているように思えます。

マジックはマジシャンが不思議なことを起こしているんじゃないよ!的な立場を採ると、すご〜い!と思ってもらうことがマイナス効果になりかねないのですが・・・と考えていたところ、フラリッシュがあるじゃん、ということに(やっと)思い至りました。

フラリッシュとは、演者の修練っぷりを感じていただくために、器用で曲芸的な道具の扱いなどを見せることで、厳密に言えばマジックではありません。むしろ曲芸です。だから昔は「そんなもの、邪道だ!マジックで勝負するのだ!」とか思っていて、練習もほとんどしませんでした。

でもマジシャンに すご〜い! と感じてもらえて、拍手したくなるような気持ちになってもらう技術としては、似合っているんじゃないかと思います。マジックのように覚えたり考えなくても何が起こっているかわかるし、上手く織り交ぜれば互いに引き立てあうものになると思うようになりました。

というわけで、拍手したくなるフラリッシュができるようになるまでは、この手順は封印です。

問題は、フラリッシュって勉強していないんで、ぜんぜんやり方とか知らないということです。どなたか良い教材を教えてください・・・


posted by こりん at 13:07| Comment(2) | TrackBack(0) | マジック考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
フラリッシュのDVDは沢山ありますが、「SHOWOFF with cards」が値段も手ごろでお勧めです。あとはファンカードの練習をすると、いいと思います。
Posted by iserin at 2006年09月17日 08:33
ご紹介ありがとうございます。いろいろ勉強してみたいと思います。
Posted by こりん at 2006年09月17日 15:24
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