2006年05月26日

読書:数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活

問題:
レストランに来るお客さんが、マジックを好きな確率は1パーセント。
マジックを好きな人が「マジックはお好きですか?」と聞かれて「はい」と答える確率は90パーセント。
本当はマジックを好きでなくても「マジックはお好きですか?」と聞かれて「はい」と答える確率は9パーセント(大人の配慮効果)。

レストランに来るお客さんに「マジックはお好きですか?」と聞いて「はい」と答えてくれたとき、そのお客さんが本当にマジックを好きな確率はどのくらいですか?

(数字は架空のものです)

 

 


統計データが表現方法によっていかに誤解されにくくなるか、どうすれば誤解されずに伝えられるのかの本。

数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活―病院や裁判で統計にだまされないために,ゲルト ギーゲンレンツァー著,早川書房,2003

絶対確実なものは世の中にほとんどない。それを表現しようとすれば統計数字を使わざるを得ない。しかし統計数字は使い方によっては非常に理解しにくくなる。

同じデータも表現方法をかえるとわかりやすくなる。


 

レストランに来るお客さん1000人のうち、マジックを好きな人は10人です。
マジックを好きな10人のうち9人は「マジックをお好きですか?」と聞かれたら「はい」と答えます。
マジックを好きでない残りの990人でも、そのうち90人は「マジックをお好きですか?」と聞かれたら「はい」と答えます。

レストランに来るお客さんで「マジックはお好きですか?」と聞いて「はい」と答えてくれたお客さんのうち、本当にマジックを好きな人は何人ですか?



データは最初の質問と同じです(よって架空です)が、だいぶわかりやすくないですか?

答えは99人中9人、よって9パーセント。なぜなら、「はい」と答えてくれる人はマジック好きに9人とそうでない人に90人で計99人。その中で本当に好きな人は9人。

ちなみにこの問題は、この本の帯に書いてあった以下の文のパロディ


 

40歳の女性が、乳がんにかかる確率は1パーセント。
乳がんである人が、乳房X線検査で陽性と出る確率は90パーセント。
本当は乳がんでなくても、検査で陽性と出る確率は9パーセント。
あなたが40歳の女性で検査結果が陽性だとしたら、あなたが乳がんである確率はどのくらいですか?

 

 

病院で検査を受けてもらった数字を理解するには、このような情報の扱い方を知らなくてはならないわけですな。検査で陽性になった?治療法AよりBのほうがリスクが40%少ない?それは何を意味するのか。

病院の検査結果,インフォームドコンセント,法廷での証拠の扱い,DNA鑑定などを事例に挙げて、統計数字の考え方を紹介しています。

 
 


posted by こりん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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